きままにっき


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1/1(水) 思考の切れ端

地球が太陽の周りを一周する。それが暦の一年。
その繰り返しで、自分の年齢はどんどん増えていく。
ただ、それだけのコトなんだけど。

この1年で何が変わったんだろう。
何の役に立つのか解らない知識だけが増えて、年もとる。
新しく会った人もいれば、離れていく人もある。

相変わらず表面だけノーテンキにしていても、自分の心の内まで誤魔化しきれず
夜中に寝ていて無防備になると、ひどくうなされる。
不安だし、怖いし、訳がわからない。

これこれの理由で悩んでいる。
それが解ってたら、全然問題ないんだけどそれがよく解らないから余計に。
勉強、対人関係、恋愛、将来について・・・・。
よくあるのを並べてみても、これといって正解が見つからない。

以前にも何度か、漠然と不安な気持ちに苛まれたことはあったけど、
こんなにも長く続くとかなり、憂鬱な気分にされる。
確かなことは一つだけ、自己を保つのがギリギリになってきてる。




1/17(土) DAMN IT!!

それは、神経をすり減らした一日が終わり、駅からの道を自転車で帰る時のことだった。
夕日が沈んで、夜の闇が近づいて気温が下がり始めている。
ぽつりぽつりと街灯がともりはじめて通り過ぎる景色と人の顔もほとんど識別できない。

ゆるやかなスロープを上がった、T字路の所に寄りそう2つの影があった。
紺系統のダッフルコートを着た男の子と、暖かそうな白いセーターを着た女の子。
年の頃は高校生くらいだろうか。
瞼を閉じたまま、長い口づけを交わしている。

何故だか知らないが、少し轢きたくなった。
腹が立った。
いや、そう思った自分に対して、腹が立ったんだわ。
吐く息の白さと、頬を通り過ぎていく冷たい風を感じながら・・・やっぱり冬は嫌い。

信号待ちが終わってやっと動き出した時、隣の道から2台の乗り物が割り込んできた。
1台は地元中学校の制服を着た女の子。
もう1台は、ノーヘルで金色に染めた髪をした二人が乗っている原付。
ナンバープレートを折り曲げて隠して、悪趣味にテールランプをチカチカ光らせている。
低走族にでも憧れているのか、情けないエンジン音を立てながらトロトロ運転をしながら、
前にある女の子の乗った自転車の少し斜め後ろを走っている。
その女の子を追っかけているのか、知り合いなのか。
改造されたマフラー音の中では言葉が聞き取れなかった。

そんなことはどうでもいい。
我慢の限界が近づいた所で、ちょうど違う方向に曲がっていった。





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